Cadillac Records キャディラック・レコード(2008)

Cadillac Records キャディラック・レコード(2008)Cadillac Records キャディラック・レコード(2008)

Director, Written: Damell Martin
Cast: Adrien Brody, Jeffery Wright, Gabrielle Union, Columbus Short, Cedric the Entertainer, Mos Def, Beyonce Knowles…

Muddy Waters(Jeffery Wright)、Little Walter(Columbus Short)、Willie Dixon(Cedric the Entertainer)、Chuck Berry(Mos Def)、Etta James(Beyonce Knowles)を生み出したLeonard Chess(Adrien Brody)率いるChess Recordsの栄枯盛衰を描いた実話がベース。ただし、Chess RecordsはLeonardとその兄弟のPhilipがパートナーとなって経営してたようだけどそれは全く描かれていないとか、Etta JamesはChessがプロデュースしていたわけではないとか、時系列が入れ替わって表現されている箇所はあります。

才能があるアーティストが見いだされた50年代のBluesの盛り上がりから黒人Rockスターの誕生。Leonardはブームを感じて音楽業界の波にのり、才能があると思えば家族同様にアーティストを扱い、また売れたらご褒美も忘れない。そのご褒美の一つが、映画タイトルに入ってるCadillacであったという。音楽業界だけでなくどこでもそうだけど、成功のためにはLeonardのような人って必要なのよね。プレイヤー自身が出資し、マネジメントして・・・というのは可能だけども規模が限られるし。とはいえ、マネジメント、ビジネスは難しいもんで・・・ヒット出して還元して~だけでは「存続」できない。続いて10年くらいじゃない? 一発あてることができた惰性でそのまま過ごしちゃうと、知らないうちに為す術がなくなってたりするんだろう。この映画をみて、「Chess Recordsがどうしてたら存続できたんだろう~」ということを考えてみるのも、おもしろいかも。

whiteとcoloredの境界線や警察の黒人への虐待の様子などが垣間見れます。ただし、あまり掘り下げられてはいない。音楽を前面に出したかったのかもしれないが、音楽やってるシーンをもうちょっと削ってもよかったような。

モス・デフのChuck Berryはハマり役。Little Walter役のコロンバス・ショート、熱演賞。ビヨンセには賛否両論かもしれないな・・・もうちょいあの頃の泥臭さを出してもらわんと時代が感じられない気が。しかもドラッグ中毒に陥っていた関連シーンはまるで付け足したエピソードのようで、リアリティが感じられない・・・キレイすぎるから? ジェフェリー・ライトは努力賞。ただMuddyのマネをしようとしてたから?(どこまで似てるかわからんが)演技というより、なんだろ・・・モノマネ大賞に参加してるようにみえちゃて感情移入がしづらかった。

監督Damell Martinは「Their Eyes Were Watching GodTheir Eyes Were Watching God」など主にTVドラマの監督をされてるよう。そういや、”Their Eyes・・・”も淡々とストーリーが進んでいったなぁ。