Idlewild (2006) 邦題:アイドルワイルド

Idlewild (2006) 邦題:アイドルワイルド

Director and Writer: Bryan Barber
Casts: Andre Benjain, Big Boi, Andre Benjamin, Paula Patton, Terrence Howard, Macy Gray, Malinda Williams, Paula Jai Parker…

時代は1930年、舞台はアメリカ南部、ジョージア州アイドルワイルド。全く違う家庭環境で育ってきた二人の幼なじみ、ルースター(アントワン・パットン a/k/a ビッグボウイ)とパーシヴァル(アンドレ・ベンジャミン a/k/a アンドレ3000)。ルースターはギャングが経営するバーのシンガーになり、パーシヴァルは父親の稼業の葬儀屋を手伝いながらルースターのいるバーでピアノを弾いている。ある日、ルースターは、ある現場に居合わせてしまったことが引き金となって・・・

アーティスティックに傾き過ぎた映画なのかな?と思いきや、後半に行くほど、テンポがよくなって面白かった。南部のいい意味での泥臭さと色合い、ミュージカルやアートな部分ではニューヨークテイストを感じる、オシャレな仕上がり。監督のブライアン・バーバーが、OUTKASTのPVの制作を多数手がけている人だからもあってか、魅せてくれます。

オイタしながらも家族へ愛情を注ぐ努力をし生活を支えてた歌い手が、偶然が偶然を呼んでギャングに絡まれたことに対して自然に自ら立ち向かっていく。かたや、父親の稼業を継ぐか自分の才能に挑戦することを取るか惚れた女に身を任せてしまうのか選択を迫られる・・・人生には誰しも、選択を迫られる時期ってのがある。何が原因であれ、自分で決断したなら信じて前を進んでいけばいい。そうしてたら、偶然が必然になるのかな・・・なんてことを、二人の幼なじみが繰り広げる物語に感じた。時折挿まれる聖書と教会の描かれ方が、私には印象に残ったなぁ。

何せ、アンドレの天性の才能が随所にちりばめられてる。葬儀屋として物静かできちんとした人間なんて、彼とはかけ離れているように見えるけれど、すごく似合う。私は昔はアンドレの方がその才能の点で好みだったけれど、Speakerboxxx/the Love BelowSpeakerboxxx/the Love Belowで決定的にビッグボウイのフロウに耳がいく人になってますが。といっても、やっぱり私は二人の「OUTKAST」が好きなのです。ビッグボウイの、巻き込まれたのに何故か頑張っちゃってる歌手姿も、すごくハマっていました。

エンドロールは、アンドレによる「When I Look In Your Eyes」、舞台で歌いながら・・・これだけでエンターテインメント。オシャレで、アンドレの魅力たっぷり。ポーラ・パットンの歌のシーンは、自分自身で歌ってるのかな?すごくよかった、自分で歌ってなかったとしても。

この映画と同タイトルのアルバムは、実はこの映画のサントラという位置づけではないようで、映画に登場しない曲も含まれてます。もともとそれ以前のアルバム、「Big Boi and Dre Present…OutKast」と「Speakerboxxx/the Love BelowSpeakerboxxx/the Love Below」に入ってる曲がほとんど。IMDBでは、当初はタイトルを「Speakerboxxx」として撮り始めてたとの記載もありました。でも、「Carmen: A Hip Hopera(レビューはコチラ)」のようなミュージカル映画ではなく、物語や演技が楽しめる作品だと思います。
テレンス・ハワードが、ムカつかせる役柄。その他、メイシー・グレイパティ・ラベルがでてます。パティは一瞬だけれど。

(2014年5月 DVDにて鑑賞)